株式会社エッチ・ケー・エス
清水翔大さん(仮名・製品開発) 32歳
希望職種にこだわりつつも、地元へのUターンに成功!
地元に帰りたい。でも、職種にはこだわりたい。そんな2つの思いを見事にかなえた清水さん。Uターン転職のきっかけは、子どもの誕生。同じ静岡県出身の奥様の希望もあり、地元への転職を思い描くようになった。
しかし清水さんには譲れない条件があった。それは、「今の職種を続けたい」ということ。「自動車関連のシステム開発」という特殊な職種で、地元で探すにはハードルが高いと思われたが、リージョナルキャリア静岡からの紹介によって、希望にマッチする転職に成功。そんな清水さんに、転職の経緯や現在の仕事について伺った。
※本記事の内容は、2014年4月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 3回
- 活動期間
- エントリーから内定まで52日間
転職前
- 業種
- パソコンスクール
- 職種
- インストラクター
- 業務内容
- パソコンレッスン業務(自治体のセミナー講習や企業へのPCレッスン請負)
転職後
- 業種
- 自動車部品メーカー
- 職種
- 製品開発
- 業務内容
- 自動車に搭載されているコンピュータ(ECU)を外部から書き換える「リフラッシュツール」装置の開発を担当。
あきらめかけたときに、リージョナルキャリア静岡から届いた一通のメール。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
自動車部品メーカーで、自動車に搭載されているコンピューター(ECU)を外部から書き換えることのできる、「リフラッシュツール」と呼ばれる装置の開発に携わっています。
この装置を車のECUにつなぐことで、アクセルを踏んだ時のガソリンの噴出量や加速力など、さまざまなセッティングを簡単に変えることができるのですが、入社以来開発に取り組んできた装置がまもなく完成し、発売される予定です。
私が担当した装置はある特定の車種向けですが、日本のメーカーとしては初めての発売で、反響がとても楽しみです。
入社前のご経歴を教えてください。
大学卒業後、パソコンスクールのインストラクターや、パソコンスクール経営をした後、派遣会社に入社。自動車好きだったことから、自動車メーカーの研究所で働くことになり、安全システムの開発に携わっていました。そして、次の派遣先では次世代の電気自動車の開発に参加していました。
転職のきっかけは?
子どもが生まれたことがきっかけです。大学卒業以来ずっと、地元の富士宮市で働いていましたが、2社目の派遣先に異動する際に神奈川県へ転居し、そこで子どもが生まれました。
ところがその頃は残業が多く、帰宅は毎日22時過ぎ。その間、妻は1人で子育てをしなければなりませんでした。妻は富士市の出身なので、神奈川には頼れる人もいません。次第に、「地元に戻りたいね」と話すようになりました。
転職活動はどのように進めましたか?
地元に戻りたいとは思いましたが、神奈川での仕事は面白かったので、自動車関連の開発の仕事に絞って転職サイトで仕事を探しました。地元では希望に合った仕事がなかなか見つけられませんでしたが、自分の強みを活かしたいという思いが強かったので、なかなか妥協することができませんでした。
そんなとき、リージョナルキャリア静岡のコンサルタントからメールをもらい、富士宮市で働きたいと相談したところ、今の会社を紹介してもらいました。
会社の存在は知っていたものの、「自動車のパーツを作っている部品会社」というイメージしかありませんでしたが、最近はシステム開発にも力を入れていることを知りました。まさに「灯台下暗し」でした(笑)。
子どもとの入浴が日課に。趣味も再開。
転職していかがですか?
年齢が近い人が多いため、すぐに職場に馴染むことができました。また、自分が希望する仕事に就くことができたので、毎日やりがいを感じながら楽しく働いています。残業時間も減り、帰宅時間が早くなったので、今は毎日子どもと入浴しています。
実家が近くなったのも良かったですね。妻の実家には車で5分の距離。自分の帰りが遅くなるときや外出するときは、妻と子どもは実家で過ごしています。おかげで安心して仕事ができるようになりましたし、趣味のフットサルをまた始めることもできました。
困っていることや課題はありますか?
今はないですね。残業代は減りましたが、年収は増えました。派遣社員から正社員になったことで、将来的にも安心して仕事ができるようになったと思います。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職しても、すぐに辞めることになってはもったいないと思います。もちろん大変なこともあるかもしれませんが、自分がやりたいことを決めて転職活動に取り組むことで、転職もうまくいくのではないでしょうか。
また、人材紹介会社の活用は本当におすすめです。私自身、リージョナルキャリア静岡のコンサルタントと出会っていなければ、今の仕事とは巡り合わず、転職自体もしていなかったかもしれません。