きっかけは九州転勤の内示。腰を据えて働ける妻の地元・広島への移住を決断。

現在のお仕事はどんな内容ですか？

私が勤務している日本製鋼所広島製作所は、プラスチック樹脂ペレットを製造する造粒機や押出機、食品包装などの一般用途からリチウムイオン電池や液晶関連など工業・光学向けの高機能フィルムを製造するフィルム製造装置、プラスチック製品を成形する射出成型機など、総合樹脂機械メーカーとして各種機械装置の開発・製造を行っています。

私の所属は品質保証部で、造粒機や二軸混練押出機の品質管理業務に携わっています。

主な業務としては製品出荷前の立会検査対応で、お客様に当社へご来社いただき、押出機の外観や寸法、押出機を構成している各機器類の検査成績書の確認、インターロックテストなどを行い、要求仕様を満たしていることをお客様と一緒に確認します。

そこでもし改善点やご要望があれば、出荷までに各部門と連携して対応するのも業務の一環です。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、石油元売り企業の関連であるプラントエンジニアリング会社へ就職し、製油所の計装設備における日常のトラブル対応や保全計画立案、予算積算、仕様書作成、施工管理、報告書まで保全業務全般を一貫して担当していました。

その会社で約7年勤務した後に、産業ガスを製造する前職に転職。空気を圧縮、冷却液化し、蒸留によって酸素・窒素・アルゴンに分離する装置の保全業務に携わりました。

その後、生産管理部門に異動し、需要に応じた生産計画・操業計画の立案、効率化運転の検討などに従事。また、エネルギー管理士として省エネ施策の計画・実施、製造原価低減の推進に取り組んでいました。

転職のきっかけは？

2022年の暮れに九州へ転勤の内示を受けたことがきっかけです。その年の11月に入籍し、私は山口で、妻は広島でそれぞれ暮らしており、2023年の春に挙式を上げてからは山口でともに暮らす計画でした。

仕事を続けたいという妻の希望もあり、山口から広島に通う想定だったのですが、九州からとなるとさすがに難しく・・・。

私自身も先を考えた時に定期的に転勤がある会社よりは妻の地元である広島で腰を据えて暮らしていきたいという気持ちがあり、転職活動を行うことにしました。

転職活動はどのように進めましたか？

大手紹介会社と地域特化型の紹介会社、数社に登録しました。そのうちの1社がリージョナルキャリア広島です。広島に腰を据えて暮らしたいという気持ちがありましたので、感覚的に「地域特化型の紹介会社の方が良いんだろうな」と思っていました。

求人数だけで言えば大手の方が多いものの、そもそも広島勤務でなかったり自分が希望する条件とは合致しない求人も多い印象でした。

また、個別に相談に乗ってくれているというよりはシステマチックな感じで、「一般的な書類通過率・面接通過率からすると、30社には書類を出した方が良いですよ」と、マニュアルに沿った対応という印象でした。

一方、リージョナルキャリア広島の担当コンサルタント瀬川さんは私の希望を丁寧に聞いてくれた上で、「下原さんには日本製鋼所が絶対におすすめです」と私に合った1社を提案してくれました。

最初はこれまでの業界とも違いますし、自分が働くイメージが湧かず不安もあったのですが、それらの不安を払拭する情報も丁寧に提供してくれたことで志望度が上がっていきました。

今の会社に決めたポイントは？

まず一番は、広島に腰を据えて暮らし、働いていけそうと思えた点です。日本製鋼所は広島以外にも製作所があるため、100％転勤がないとは言えません。ただ、製作所ごとに作っている製品が異なることから転勤の可能性が低いという点は大きかったですね。

その上で、広島製作所の高い技術力、それによって生み出される製品の評価が非常に高く、世界で高いシェアを誇る製品がいくつもある点も魅力的でした。まさに成長企業という印象で、今後もさらなる成長が期待できると感じ、入社を決めました。

信頼して相談できるコンサルタントとの出会いはとても重要。

転職していかがですか？

転職活動時の企業選びで重視するポイントの一つとして挙げていた「国家資格 一般計量士を活かしたい」という希望が叶いました。1社目の時に何度もチャレンジしてようやく国家試験に合格しましたが、転職したことで実務経験を積むことができず資格の登録には至ってはいませんでした。

今の環境は一般計量士の実務経験を積めるため、資格や学んだことを活かせるという意味でとても嬉しく思います。その他にもカフェテリアプランや新しい社宅など、福利厚生面も充実しており、とても満足しています。

転職して良かったと思うことは？

転職の目的そのものでしたが、妻との生活が実現できたことと居住地が固定されたことで将来設計をしやすくなった点が本当に良かったです。

前職のように定期的に転勤がある働き方ですと将来設計は難しいですし、考えることさえしなかったのですが、現職では広島での暮らしを前提にいろいろと考えて決めていけるので非常に満足しています。

生活面の変化はありましたか？

転職したことで、ようやく妻との生活がスタートしたのでその変化は大きいですね。当たり前のことかもしれませんが、一緒に食事をしたり出かけたり、生活面もとても充実しています。

職場のすぐ近くにある社宅も新しいですし、近くにスーパーやドラッグストア、飲食店なども揃っているので快適です。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私は初めての転職活動ではありませんでしたが、それでもやはり不安は大きかったです。でも瀬川さんのように親身になって相談に乗ってくれるコンサルタントがいて、その時々で助言をいただけたのは本当に心強かったですし、それがあったからこそ日本製鋼所との良縁に至ったと思っています。

転職活動では不安になったり悩んだりすることが多いと思うので、信頼して相談できるコンサルタントとの出会いはとても重要だと、今回の転職活動で実感しました。