株式会社大創産業
藤井大樹さん(仮名・海外事業責任者) 37歳
広島に拠点を置いてグローバルに活躍する。
商社で鋼板営業や営業企画、経営企画などの業務を担当してきた藤井さんが次に選んだ職場は、広島県に本社を置き、100円ショップ「ザ・ダイソー」を全国に展開する大創産業だった。
しかも入社早々に任されたのは、ある新興国への新規出店プロジェクト責任者という大役である。
商社において海外事業企画や海外法人の経営企画などグローバルビジネスの経験を積み、アメリカ駐在経験もある藤井さんのキャリアを活かしつつ、BtoBの世界からBtoCの世界へという、新たなチャレンジを実現する形の転職と言えよう。海外と日本を行き来する多忙な日々の合間を縫って、藤井さんに話を聞いた。
※本記事の内容は、2014年4月取材時点の情報に基づき構成しています
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで140日間
転職前
- 業種
- 商社
- 職種
- 営業、営業企画、経営企画
- 業務内容
- 鋼板の販売、海外事業企画・設立、海外法人の経営企画 など
転職後
- 業種
- 小売
- 職種
- 海外現地事業の経営責任者
- 業務内容
- 新規出店プロジェクトの責任者として現地における会社設立、社員採用、マーケティングなどの幅広い業務を担当。
商社の法人営業から小売業へ転身。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
ある国への新規出店プロジェクトの責任者として、現地における会社の設立から社員の採用、マーケティングなど、進出に必要なすべての業務を行っています。
入社前のご経歴を教えてください。
商社で鋼板の営業や海外事業企画、海外法人の経営企画などを担当しました。勤務地も東京、広島、アメリカなどさまざまです。
転職のきっかけは?
妻の実家が広島なので、住む基盤を広島に置きたいと考えたのがきっかけです。また、これまでずっと顧客が法人であるBtoBの仕事に携わってきましたが、消費者の動きとダイレクトに接するBtoCの仕事への興味があり、それを広島で実現できたらという思いがありました。
転職活動はどのように進めましたか?
ネットで広島の人材紹介会社を調べるなかで、リージョナルキャリア広島のことを知り、広島に密着しているという点に惹かれエントリーしました。大創産業を紹介していただき、面接や入社時期の調整に至るまで、細やかにサポートしてもらえたので、活動はスムーズに進められました。
今の会社に決めたポイントは?
BtoCの仕事への興味と、グローバルな展開をしていたところです。グローバル展開では、これまでの自分の経験が活かせますし、業種や条件面でも希望とマッチしていたので、こんな求人が広島にあったことに最初は驚きました。
家庭の拠点が決まったことで、家族みんなが落ち着いて暮らせるように。
転職していかがでしたか?
入社してまだ1年も経っていないにも関わらず、新たに進出する国の担当を任せてもらっています。こうした機会が与えられるのは、まさに成長企業ならではのことで、仕事は非常にやりがいがあり、面白いです。ただ、同時に大変さもあります。小売業界は法人向けのビジネスとは異なるため、多くのことを学ばなくてはなりません。
BtoBとBtoCの大きな違いは、確実性です。前者はある程度保証された状況のなかで、リスクを最小限に抑えながら進めていきますが、小売業界では自社の商品がお客さまに受け入れられるかどうかがわかりません。そのためリスクのレベルが大きく異なり、考え方も異なってくるのです。現在はそうした考え方やビジネスの進め方を、一から学んでいるところです。
生活面での変化はいかがですか?
家と会社が非常に近く、原付で10分かからないくらいの距離なので、非常に通勤が楽です。また、妻の実家が近いので、頻繁に孫の顔を見せられるようになったり、子どもが熱を出したときなどに助けに来てもらえるようにもなりました。
また、前職ではいろいろな地方に移り住みましたが、「これからは広島に腰を据えて生活する」と決めたことで、家族みんなが落ち着いて暮らしているように感じます。特に劇的な変化はありませんが、家庭の拠点が決まったことで、生活に安定感が出て、落ち着いて暮らせているのだと思います。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職先の企業文化や考え方に自分が馴染めるかどうかが、仕事内容やスキルのマッチングよりも重要だと思います。それぞれの会社で考え方や文化が違うのは当然で、前職で違う組織にいて、違う仕事をしていたからこそ、新しい考え方や視点を持ち込んで、転職先で貢献できるとも言えます。
企業文化や考え方を入社前に知るためには、リージョナルキャリア広島のような地元企業に密着した紹介会社の存在は大きいのではないかと思います。