転職成功者インタビュー

株式会社カリーノファシリティーズ
松永徹さん(仮名・施設管理) 36歳

東京での経験を活かし、地元熊本でキャリアアップも実現!

熊本出身の松永さんは高校卒業後に東京の大学へ進学し、そのまま都内の不動産会社に就職。仕事にも不満はなく「熊本にUターンするのは定年後」と考えていたが、熊本地震を機に両親のそばで暮らしたいという想いが強まり、35歳でUターンを決意した。

現在勤務しているのは、熊本では数少ない不動産デベロッパー。過去の経験がそのまま活かせるうえ、「以前からずっとやってみたかった業務もできるようになりました」と喜ぶ松永さん。両親のために決断したUターンが、自分自身のキャリアアップにもつながっているようだ。

※本記事の内容は、2021年1月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで約4か月

転職前

業種
不動産業
職種
商業施設管理
業務内容
物件の管理、リーシング

転職後

業種
不動産業
職種
店舗管理・プロパティマネジメント
業務内容
施設の管理・運営

きっかけは熊本地震。離れて暮らす両親のことが心配になり、Uターン計画を前倒し。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

カリーノグループ所有の不動産物件の運営、管理、テナント誘致などを手掛ける会社で働いています。現在はカリーノ本社に出向しており、店舗運営本部が仕事場です。物件の管理業務のほか、リーシング(テナント誘致に向けた営業活動)や、販促活動の企画などに取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。 熊本市内の高校を出た後、東京の大学へ進学し、卒業後はそのまま都内の不動産会社に就職しました。最初の8年は経理業務。その後、管理部へ異動になり、駐車場やバスターミナルの管理・運営業務を中心に担当していました。

転職のきっかけは?

地元のことは好きでしたが、会社にも仕事にも不満はなく「定年後に帰ろうかな」と漠然と考えていたんです。それが早まるきっかけになったのが、熊本地震でした。両親と遠く離れた場所にいると「いざというときにすぐ駆けつけることができない…」と実感しました。

具体的に行動を起こすきっかけは、父が体調不良になったことです。年齢も35歳でしたし、これが転職を決断するタイミングだと思いました。

また、北海道出身の妻がどう思うかも心配だったのですが、私が自分の気持ちを話すと「いいんじゃない」と賛成してくれました。

転職活動はどのように進めましたか?

初めての転職だったので、まず何をすればいいのか、また自分の経験が他の会社でどのように活かせるのかもわかりませんでしたが、とりあえず、いろいろな転職サイトを見て、登録することから始めました。

リージョナルキャリア熊本は、以前、熊本に帰省した際、空港で看板を見かけて記憶していました。「そろそろ帰ってこいよ」というキャッチコピーが気になり、熊本にもこんな転職エージェントがあるのかと印象に残っていたんです。

相談してみると、5社ほど紹介してもらえ、最初にお話を伺った今の会社の選考がトントン拍子で進み、そのまま入社が決まりました。

今の会社に決めたポイントは?

これまでの経験を活かせると思ったからです。熊本で紹介された5社のうち、前職と同じ不動産デベロッパー業は今の会社だけだったと思います。仕事内容がいちばん前職と近かったのも大きなポイントでした。

それと、面接した人事部長がとても気さくな方で、会社の雰囲気もよかったんです。待遇面については、熊本の平均収入などがわからなかったので、コンサルタントと相談して希望額を提示したのですが、面接の場ですぐに快諾してもらえたので、安心して入社を決めることができました。

別のエージェントからは福岡の会社をすすめられていた。しかし、熊本にこだわった。

転職していかがですか?

入社後はまず経営企画部に配属され、財務・予算等の仕事からスタートしました。おかげで早々にグループ全体の概要を掴めたのはよかったですね。

その後、新設された店舗運営本部に異動になり、現在は大型ショッピングモールのリニューアルプロジェクトに注力しているところです。テナント誘致は東京時代からやってみたかった仕事だったのですごく新鮮ですし、やりがいを感じています。

職場の雰囲気にも恵まれています。年齢が近い社員は少ないのですが、皆、気さくに話しかけてくれてありがたいです。

困っていることや課題はありますか?

前職と同じ業種でも、勝手が違う部分もあります。以前は管理する施設が1か所だけだったのですが、今は九州一円と山口に100物件以上あるため、まだまだ全体を把握しきれていません。今後はいろいろな物件を自分の足と目で確認していきたいと思っています。

生活面の変化はありましたか?

現在は熊本駅に近い賃貸マンションで暮らしています。東京と比較して家賃の安さに驚きました。通勤は徒歩と路面電車で約30分ですが、熊本の電車はそれほど混んでいないので、かなり楽になりました。

残業も少なくなり、今は19時には帰宅できるので、夫婦でゆっくり夕食をとることができます。休みも増え、こちらに来てから休日の過ごし方も変わりました。東京にいた頃は人混みを敬遠して家で過ごすことが多かったのですが、今は妻に熊本を案内するために阿蘇や天草などへ積極的に出かけています。

転職してよかったと思うことは?

管理物件が1か所だけだった前職と違い、今は数多くの物件を管理していますので「それぞれの特性をどう活かしていくか?」と考える必要があります。いろいろな経験を積を積むことができますし、今後も日々新鮮な気持ちで仕事に取り組んでいけそうだと感じています。

プライベート面では、熊本にいる安心感がありますね。言葉を熊本弁に戻せたのもうれしいです(笑)。東京では「なまっているよ」と言われたことがあり、方言が出ないよう意識していました。

もともと熊本が好きなので、行く先々で懐かしい風景に出会えるのも、本当にうれしいです。なかでも熊本城を見ると「帰ってきたなぁ」と実感します。実家にも月に何度か顔を出しています。以前は盆と正月くらいしか両親に会えなかったのですが、今はいつでも会えるのでありがたいです。

Uターンして改めて感じた熊本の良さは?

熊本は空気が澄んでいますし、なんといっても水がおいしいです。人混みが少ないのもいいですね。東京は人が多くて、せわしない感じがしていましたが、熊本は時間がゆっくり流れているような気がします。

食べ物もおいしいですよ。改めて感じたのは、「馬刺し」の美味しさですね。普通にスーパーで売っている馬刺しも美味しくて、東京で食べるのとは全然違いますよ。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私も最初は転職活動のことが何もわからなかったのですが、コンサルタントに相談してからは一気に前へ進み始めました。あれこれと悩み続けているよりも、相談してみるほうがいいと思いましたね。一人ではわからなかったことを教えてもらえますし、コンサルタントと話しながら自分の気持ちを整理できるんですよ。

相談する際は、最初から1つの業種に絞りすぎないことも大事だと思いました。そうすると、いろんな業種や職種を提案してもらえますから。「自分のキャリアだとこういう仕事もできるんだ」と、新しい視点や可能性を提示してもらえた気がしました。

また私の場合、希望する業種が熊本に少なく、大手の転職エージェントからは福岡の会社をすすめられていたんです。条件面も悪くないので少し迷いましたが、いくら近いといっても福岡と熊本はちがう土地。それではUターンする意味がないと思い、熊本にこだわることにしたんです。リージョナルキャリア熊本は地域に特化しているのでありがたかったですし、熊本にこだわって正解だったと思っています。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
田尻 由美子

松永さんとは東京オフィスで開催したU・Iターン転職相談会で初めてお会いしました。初対面でも相手に壁を作らず素直に自己開示できる方で、人当たりの良さや誠実さも感じられました。

また、ご自身のやりたいことも明確で、現年収の維持に対するこだわりはそれほど強くなかったことも印象的でした。優秀な人材ほど「その会社で自分は何ができるのか。何を実現したいのか」といった軸を大事にされているのだと改めて気づかされた次第です。

現在は大型ショッピングモールのリニューアルプロジェクトに携わり、東京で働いていた時以上に熊本で「大きなこと・面白いこと」ができているようで非常に嬉しく思います。今後のさらなるご活躍を楽しみにしています。

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る