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会社が成長してきたのは人の力。金沢から更なる可能性を広げて。

株式会社システムサポート
金沢支社 支社長 東 祥貴

石川 更新日:2023年4月26日

1973年 石川県生まれ。
1992年 石川県立金沢泉丘高校卒業。
1995年 株式会社システムサポート入社。
2005年 アウトソーシング事業部事業部長就任。
2022年 金沢支社 支社長就任。
※所属・役職等は取材時点のものです。

北陸から首都圏・東海・関西のお客様を支える。

システムサポートは独立系ICT 企業として、コンサルティングから企画・開発、運用・保守までの総合的なサービスを提供して、お客様のビジネスを支えている会社です。本社がある石川県金沢市の他、東京、名古屋、大阪に拠点を置き、首都圏、東海、関西、北陸エリアを中心に多彩なサービスを展開しています。私は金沢支社の支社長を務めていますが、金沢支社は2023年に名前を北陸支社から変更しました。これは「金沢」というブランドを打ち出して、その土地で仕事をしているということをアピールしようという狙いがあります。

私は21歳のとき、同業の会社からシステムサポートへ転職して入社しました。運用のマネージャーをずっと務め、今は支社長とアウトソーシング事業部長を兼任しています。エンジニア出身でないのは当社の幹部の中では珍しい経歴と言えますね。アウトソーシング事業部は、データ入力や分析を主な業務としており、今から17年程前に立ち上げた部署です。

背景としては、地方だけでは仕事量も多くないですし、この先システム化が進めば業務も減るということで、主に首都圏の仕事を金沢へ持ってこよう、という狙いのもとで始まりました。それもあって、金沢にいながらソリューション部隊がいる東名阪の拠点と連携しての取り組みが増えていきました。

金沢での仕事は、地方単価であることや、何かあれば会社まで15分で駆けつけて対応可能、といった点をメリットとして東名阪のお客様に捉えていただきました。北陸新幹線の開通によって、それがさらに加速したという形です。コロナ禍を経て、他拠点との仕事がリモートでよりスムーズにできるようになりました。社内で積極的な連携を掲げていて、金沢での旗振り役を私が担当しています。

「人」が仕事を作り、会社を成長させてきた。

金沢支社はこれまで、本社のお膝元でありながら、東名阪の拠点と比べると成長率が低かったんですね。しかし東名阪の市場は巨大ですし、なにより身内ですから、そこでの競合意識も必要ですが、私は連携することで共存したい、連携したサービスをお客様に提供したい、と考えました。お客様側からすれば、きちんと仕事をしてもらえれば、どの場所で仕事をしていても構わない訳です。

同業他社を見ると、東名阪でやっている会社は結構ありますが、北陸に本社があるというのは珍しい。我々は北陸にも拠点があって、シームレスでサービス提供します、という形を定着させていきたいと思っています。地域ごとに特性があるので、一緒にやらせてもらうことで、こういう考え方もあるんだ、と勉強にもなりますし、何より楽しいですね。

会社の歩みとしては、今は上場して東証プライム市場にいます。成長できた背景としては代表の小清水がいつも「人が仕事を作るんだ」と言っており私もそう感じてます。もともと小清水は東京のお客様のところで下請けのエンジニアとして働いていたのですが、働きを認めていただいて仕事を直接できるようになったときに、積極的に人材を採用しました。東京や名古屋に行ってくれる人を金沢で探して採用したりして、会社はまだ小さくて苦しいときでしたが、だからこそ広く人材を採用したことが今に繋がっていると思います。

お客様に認めてもらうため、喜んでもらうために、良い人を採用して一緒に良い仕事をしてくことを戦略としており、そのころから採用には一番力を入れていると思います。私が入社したのは、ちょうどバブル崩壊の時期で会社としても一番厳しい時でしたが、それでもその時期に人を採用していたことが、今になっては大きかったと思います。

個性の集まりが同じベクトルで仕事に向かっているのが当社の強み。

採用の際には当社ならではの魅力づけとして、地方にいてもGoogle Cloudをはじめ、誰もが知っている分野の仕事ができるという点を打ち出しています。様々な会社、部署、人と連携する職場なので、中途採用者にはいろいろな空気を知っている人に入っていただきたい。変わった経歴の人も歓迎します、というスタンスです。

求める人材は、やはり誠実な人ですね。スキルも大事ですが、それはどちらかと言えば手段ですし、後からでも覚えられる。面接のときにはお客様麺線で物事を考えられるか、主語が自分ではなく相手がどう思うかを考えられる人かどうかを見ています。この人と一緒に働くイメージが持てるかというのも要素のひとつですね。

代表の小清水は「個性」という言い方をしますが、テクニカルでもヒューマンでもどちらでもいいのですが、何か特別なものを持っている人は社内で中心になって活躍しています。社風として上下関係とか派閥というのはなくて、フラットな感じです。本当にいろいろな個性が集まっているのですが、そういう人たちがひとつの会社にいるというのは、向かっている方向が同じだからだろうなと思いますね。エンジニアではない自分が、責任者に選任されているのも、当社らしさのひとつの表れとも言えるかもしれません。

従業員にとって良い会社、エクセレントカンパニーでありたい。

代表の小清水はいつも「良い会社にしたい」と話しています。それは売り上げが大きいとか、人数が多いという意味ではないんですね。「エクセレントカンパニー」という言い方をするのですが、従業員にとって良い会社でありたい、と。そのために従業員目線で社内制度を整えています。

例えばコロナワクチン接種用の特別休暇を設けて有給休暇は減らさずに済むようにしたり、育児をしながらも働きやすいように制度を変えていったりしています。従業員に対して良い会社でありたい、魅力づけをしたいという思いがそこにはあります。実際、離職率は5%を切っています。

会社の今の姿があるのは、とにかくお客様に選び続けていただいた、ということが一番大きい。そして、これからの金沢支社は、金沢支社があるからお客様が選んでくださった、という存在になりたいです。東名阪と連携する仕事においても、企画段階から相談を受けるような存在でいたいと思っています。お客様から選ばれるための戦略として、資格の取得も以前から奨励していますね。「有資格者数が日本で〇位の技術者集団が仕事をお受けします」といえば安心していただけますから。

独立系の良さを発揮して、常にお客様のために。

当社は独立系なので、お客様の経営課題を解決していくために、一番合うものを提案していくことが特徴です。お客様の業界は様々ですが、情報システム部門の仕事が多いですね。地域に貢献していきたい思いもあるので、お客様の規模などに合わせて、顧客目線で提案していくことを常に心がけています。

繰り返しになりますが、「人」がこの会社の歴史を作ってきました。社内のいろいろなところに活躍の場があるので、いまの従業員にも、これから入社していただく方々にも、自分の力を発揮できるところで活躍し、成長して会社の財産を作っていってほしいと思っています。会社のためというより、お客様に喜んでもらうためにという気持ちで働いているメンバーが多いですし、やらされているというより、自分で考えている人が多い。

システムサポートという社名はあるものの、お客様の目の前にいる「人」で選んでもらえているんだなと感じます。お客様からお褒めの言葉をいただいたときは、私はフロントにいるだけなので、すぐに業務をやってくれたメンバーに伝えます。そして私も、部門長クラスのメンバーも、従業員からの言葉はしっかり受け止め、事業運営に反映していくスタンスであり続けたいと思っています。

編集後記

コンサルタント
端 祥吾

穏やかな雰囲気と優しい笑顔が素敵な東支社長。取引先との人間関係だけではなく、社員やチームメンバーへの気配りを忘れず、社内制度に対しても常に改善意識をお持ちで、いかに社内外問わず「人」を大切にされているかが伝わってくるインタビューでした。

写真撮影の合間には、人事の方と楽しそうに談笑されている場面がとても印象的で、上下関係に縛られない雰囲気・風通しの良さを感じることができました。私自身も、少しでも多くの方に「金沢にこんな素敵な企業があるんだよ!」と魅力を発信していきたいと思います。

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