採用が経営を変えた瞬間

企業TOPインタビュー

地域を代表する企業の経営TOPに、
事業ビジョンと期待する人材像に
ついてお聞きしました。

地域の発展に一層貢献し、新たな価値創造へと動く。

株式会社第四北越銀行
執行役員人事部長 廣田 徹

新潟 更新日:2022年3月16日

新潟県生まれ。1990年、第四銀行に入行。2012年 会津支店長、2014年 人事部副部長、2017年 十日町支店長、2018年 燕支店長を歴任、2020年 執行役員人事部長、同年第四北越フィナンシャルグループ人事企画担当部長を兼務、2021年 第四北越銀行執行役員人事部長(現任)としてまた、第四北越フィナンシャルグループ人事企画部長(現任)として旧行合併に伴う人事異動、新人事制度の導入や、第四北越フィナンシャルグループの人事企画に従事。
※所属・役職等は取材時点のものとなります。

第四北越銀行は変化に果敢に挑戦していく

第四北越銀行は、共に長年にわたり新潟の地域発展に関わってきた第四銀行と北越銀行の経営統合により、2021年1月から新銀行としての歩みをスタートさせました。現在は第二次中期経営計画(2021年4月~2024年3月)で「シナジー効果の発揮」「生産性の飛躍的向上」「人財力の育成・強化」「リスクマネジメントの深化」を基本戦略に取り組んでいるほか、地域トップバンク10行による国内最大の広域連携の枠組みであるTSUBASAアライアンスをメインエンジンとし、革新的な金融サービスへの取組みなど、県内最大の金融・情報サービスグループとして、新たな挑戦や改革に取り組んでいるところです。第四北越フィナンシャルグループの経営理念には「変化に果敢に挑戦し 新たな価値を創造します」とあります。私たちは、新潟県を地盤として、これまで先人が作り上げてきた信頼をもとに仕事をさせていただいておりますが、そこに安住することなく、常に変化を求め、果敢に挑戦していくことで、地域社会の発展に貢献していくという経営理念を共有し、歩んでいます。

地方銀行としての役割を感じる場面

私自身の経験になりますが、地方銀行の存在意義について改めて感じるところがあったのは、初任支店長として福島県の会津支店長を務めたときです。会津と新潟は歴史的にも古くから交流のある地域です。会津支店に赴任したのが東日本大震災の翌年です。風評被害により苦しむ企業の中には、新潟との関係強化を通じて成長戦略につなげる思いを持つ企業も多かったため、両県における企業間でビジネスマッチングに積極的に関与し、橋渡し役をしました。地域の人々、企業と共に歩み、サポートしていくことが地方銀行の生きる道であると、改めて感じた時間であったとともに、振り返れば現在のTSUBASAアライアンスに繋がる精神だったと思います。

また、先日の新聞記事によると、新潟県における29歳までの入職者数が5年前と比べ45.7%も落ちていて、北信越のなかでは最下位と報じられていました。人口減少は地域社会における課題の「一丁目一番地」だと思います。この難題の克服に向け、我々の役割はとても大きいものと認識しています。新潟県には産業集積地も多く、優れた技術を持った企業や観光・農業など高いポテンシャルがある地域です。技術継承のための事業承継やM&Aはこれまで以上に力を入れていかなければならないでしょう。また、地元産品などの販路開拓支援やリブランディング支援など地域企業の競争力を高める成長支援も大事です。企業の課題は多種多様です。どんな場面でも力になれる存在となり、困ったときは第四北越銀行に相談しようと思っていただけるように努力していかなければなりません。

専門性を持った人財をきっかけに生まれるイノベーションに期待

第四北越銀行は新卒採用が大半を占めており、体系立てて人財を育成していく文化があります。しかし、銀行法改正による業務範囲規制等の緩和により、これまでよりも幅広いサービスの提供が可能になりました。第四北越銀行としても、既存コア事業の深化と新たな銀行ビジネスの探索に向け、従来以上に中途採用を増やしていきたいと考えています。中途採用による新しい風が入ることで、イノベーションが起きやすくなるでしょうし、第四北越銀行で育ってきた行員たちも刺激を受けて、より前向きになれるだろうと感じています。もう少し具体的に言いますと、社内外のDXの推進など特に専門性の高い仕事において、生え抜きだけではスピード感などに限界があります。営業部門におけるWEB取引などの非対面の戦略企画や市場部門、システム部門、法人向けのストラクチャードファイナンス関連も精通した人財を求めたいと考えています。また、人材紹介などの非金融事業や産官学連携の地域創生でも大きな役割を担っており、ひとつの企業というより、面として地域全体の経済を活性化していく枠組みを構築していくコーディネーターのような人財も育成していかなければなりません。私たちのフィナンシャルグループには金融事業の子会社も、非金融事業の子会社もありますし、TSUBASA連携の10行、外部のコンサルタント会社やシステム会社などとも連携しています。あらゆるものをつなぐことが重要であり、それが社会課題を解決するひとつの方法になっていくと思っています。

人と人をつなぐことが社会課題の解決に

人と人をつなぐことが、地域の様々な課題を解決していくために重要だということを肌で感じたのは、やはり審査部で企業再生に関わったときです。弁護士やコンサルタント会社など、社外の多くの方々にお会いして、プロジェクトを進めた経験が大きな財産になりました。地域とどのように共生し成長戦略を描けるか、多くの意見を参考にしながら、最良の方法は何かを経営者の方々と議論をしました。そうした経験はその後赴任した地域においても経営改善だけでなく、ビジネスマッチングや創業支援など、様々なサポートをする際に、各部店で知り合った社内外の人とのつながりが役に立ち、企業の課題解決に繋がった案件も多くありました。銀行における転勤は、そこにどんな産業があり、どんな技術を持っている人がいるのかを知る機会でもあり、お客様の課題に対してこの企業に相談するといいのではないかというマッチングの引き出しを自分の中に増やすことができる良い機会であったとも感じています。私は会津のほかに十日町市、燕市で支店長を経験しました。いずれの地域も時代の変化に挑戦しながら伝統産業を守り、深化と発展をしてきた町であり、経営者の声を通じてその歴史を学べたことはとても有意義でした。人財育成という立場からも社内だけでなく社外の人たちとの人脈は、財産であり、何か課題があったときにいろいろな人の話を参考に、自分で答えを導き出せる人財になってほしいと思っています。そうすることでベストだと思っていたことが、より良い思考に変わったり、他にも課題があることに気付けたりと、社内のイノベーションにもつながると思っています。

自主性と向上心のある人財をサポートすることが人事部の役目

採用面接のときは、相手の目を見てしっかり話をし、自分自身の特性を理解しているかという点は見ますね。目と動作で、話していることが本気なのかということは感じ取れますし、自分自身の弱さや強みを認識していることは環境適応力に繋がっていると思います。あとは銀行で働くということにどれだけ強い思いを持っているかという意思を確認します。銀行の場合、特に人が財産です。エンゲージメント高く、地域社会に貢献していく志、外部環境の変化に柔軟に対応して自身のスキルや専門性を常にブラッシュアップしていく向上心を持った社員育成のため、学習環境を整え、学ぶ機会を与えるのが人事部の役割であり、非常に重要なことだと思っています。第四北越銀行では、キャリアチャレンジ制度というのも設けていて、期間限定でメガバンクや一般企業に出向する機会を用意しているのですが、そういう時も自主的に何を目指して経験や学習を積み上げてきたのかを見て判断しますし、本人の努力は大事にしてあげたいと思っています。新卒入社の人たちに対してはそうした育成制度で個人のスキルを積み上げていきますが、中途採用者に対しては「こういう役割を担ってほしい」という形で職務領域を明確にした採用を考えています。私は若手研修の開講時にはいつも、「採用面接のとき、なぜ第四北越銀行を選んだのか、全員が聞かれたはずですが、何と答えましたか」と問いかけます。みんなが「地域のために働きたい」とか、「地域の人の役に立ちたい」という言葉を言っていたと思います。それがまさに第四北越銀行の経営理念そのものであり、初心を忘れず地域に貢献し、変化に挑むことを繰り返していけば、おのずと周囲からの信頼を得られると思います。

新潟のために頑張りたいという人たちと共に

中途採用を考えたとき、やはり第一には新潟のために頑張りたいという人財を求めたいですね。正直なところ、処遇面では首都圏にかなわないかもしれません。しかし新型コロナウイルスの感染禍によってワーケーション、地方移住が注目されていることや、ワークライフバランスが重視されていることを考えると、新潟で働くことにより、新潟でこその住みやすさや働き甲斐、心の豊かさが得られるのではないかと思います。多様な価値観を持った人財が能力を最大限に発揮するためには、知識やスキルだけでなく、住環境や人間関係など様々な要素がバランス良く保たれることが必要です。新潟には本当にいろいろな資源があり、新たな産業に変えていける素材もたくさんあります。きっと、自分なりのやりがいや夢に出会うことができると思います。地域経済を支える地方銀行は、地域と連携して持続可能な発展を後押しする重要な役割を担っています。我々が金融リテラシーをしっかり発信して、社会的課題の解決や人生における金融知識の重要さを多くの人に知ってもらう機会を作っていくこともやらないといけないと思います。第四北越銀行としては、そういった思いを持って仕事をしてくれる人財に出会いたいと考えています。

「地域の人々、企業と共に歩み、サポートしていくことが地方銀行の生きる道である」廣田部長ご自身の現場での経験・体験から語られる力強いお言葉に、私自身とても共感しました。第四北越銀行が新潟県という地域に根差して、「金融」という経済の血液を循環させる最も大きな役割を担っていることに疑問の余地はありません。「人が財産です」と言い切る人事トップの下に、「新潟のために頑張りたい」という人財が次々に集まり、地域企業と共に試行錯誤を繰り返していく伴走役となる。そうイメージするだけで明るい未来を感じます。弊社も「人財」で微力ながらサポートしていきたい、そう強く思うインタビューでした。

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