リージョナルHERO

今度こそ、心からやりたい仕事を!初めての土地で見つけた、自分らしい毎日。

藤原成章さん(仮名/36歳)にとって今回の転職は、「3度目の正直」といえる挑戦だった。1度目の転職は、地元京都へのUターン。ところが、設計開発職を希望していたにもかかわらず、実際に任されたのは工場設備のメンテナンスが中心。「話が違う」と、すぐに電機メーカーに2度目の転職をしたものの、またもや生産技術系の仕事に配属された。会社は日本を代表する大手企業。けれど、どうしても設計開発職をあきらめきれなかった藤原さんは今回、35歳にして3度目の転職活動に踏み切ったのだった。そして、「リージェント」を通じ、香川県に本社を持つ建設機械メーカー「タダノ」に飛び込んだ。香川で暮らすのは初めて。だがそこには、自分が本当にやりたい仕事だけでなく、充実したプライベートライフも待っていた。

- プロフィール株式会社タダノ 藤原成章さん(仮名) 35歳/大学院卒
- 転職活動【転職回数】3回【転職期間】エントリーから内定まで91日間

転職前の職業・転職後の職業

職業 生産技術 職業 設計開発
業界 大手電機メーカー 業界 建設機械メーカー
仕事内容 量産ライン装置の研究や設備開発 仕事内容 油圧クレーンの設計開発

1 「リージェント」からのメールが、昔からの夢をかなえてくれた

現在のお仕事はどんな内容ですか?

「タダノ」は日本で初めて油圧式クレーンを開発したメーカーです。一般的な知名度は高くないかもしれませんが、クレーン業界では国内で50%ほどのシェアを占めています。私が手掛けているのは「ブーム」と呼ばれるクレーンの腕が伸びる部分の設計開発。新しいモデルの開発や、現行モデルの性能アップをめざして、まずは3D-CADでモデルを作り、構造的な強度を解析し、図面を作って試作機を作る、という一連の流れをトータルに担当しています。

入社前のご経歴を教えて下さい。

京都の大学院で機械工学を学んだ後、いくつかの会社で働きました。最初は建設機械のメーカー。子どもの頃から大きな機械が大好きだったんですよ。なかでもクレーンの設計がしてみたかったんです。結局クレーンはやらせてもらえませんでしたが、代わりに油圧ショベルの設計を7年間やっていました。2社目は食品メーカーで、工場で使う生産設備のメンテナンスや入替時の発注などを主に担当していました。3社目は電機メーカーで、ここでも生産設備の設計やトラブル対応などに従事していました。

転職のきっかけは?

1回目の転職のきっかけは、父の具合が悪くなったことでした。しばらくは当時の勤務地だった広島から実家がある京都まで、毎月2~3回帰っていたんですが、だんだんしんどくなりましてね。やっぱり親の近くにいたほうが安心だと考えまして、京都から通える会社に転職することにしました。ところが入ってみると、聞いていたことと仕事内容が違っていたんです。私は設計開発を希望し、人事の方からも「工場で使う機械の開発」と聞いていたんですが、実際の仕事は設備のメンテナンスが中心でした。それで3ヵ月ほどで退社し、今度は大手の電機メーカーに転職したんです。最初は生産設備の設計に携わっていましたが、途中から新工場の立ち上げに参加することになりまして。結局はまた、生産技術的な仕事になってしまったんです。でも私はどうしても「設計開発」がやりたかった。それで、新工場が落ち着いた頃合いを見計らいまして、転職活動を始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

過去2回の転職時と同様、今回もまずは大手の転職サイトに登録しました。希望職種はもちろん、設計開発。父の具合もだいぶ良くなったので、勤務地は関西に加えて瀬戸内に広げました。関西だけにこだわると機械メーカーは少なくなるし、以前、広島で勤務していた時に「瀬戸内は住みやすい」というイメージがあったからです。 大手転職サイトは複数のエージェントが機械的にこうした条件に合う求人情報を送ってくるので、すごくたくさんのメールが来ましたね。でも内容は今ひとつでした。部品メーカーや設計を請け負っている会社からの話が多かったんですが、私の希望とは違っていました。私は、「最終製品に携わりたい」「注文通りに作るだけじゃなく、ユーザーに使われているところをイメージしながら自分の思いをこめた設計をしたい」と考えていたからです。  きっかけをくれたのは、メールをくれたリージェントさんでした。私の経歴に興味を持ってくれたようで、最初のメールで早くも3件の求人を紹介してくれていまして、その中に今の会社がありました。クレーンのメーカーだということは知っていましたし、学生の頃の「クレーンを作ってみたい」という夢を思い出しましてね。興味がわいて、すぐに返信したんです。すると担当コンサルタントがすぐにコーディネイトしてくれて、タダノの高松本社で面接を受けることになりました。

今の会社に決めたポイントは?

ポイントはなんといっても職種です。「今度こそ設計開発がしたい」という気持ちがありましたので、面接でも質問してよく確かめましたし、こちらから希望して工場見学もさせてもらいました。今の上司であるマネージャーと一緒に見学しながら、自分が担当する仕事の範囲や、仕事の流れなど、気になることをすべて質問しました。その結果、自分がイメージする設計そのままの仕事だということがわかったんです。香川には住んだことがなかったし、収入的にも下がるけれど、やりたい仕事ができるのならと、入社を決めました。幸い、妻も賛成してくれました。妻も京都出身。関西に残るのがベターという気持ちもあったと思いますが、私の気持ちを優先してくれたようです。

2仕事に追われるだけの日々からも卒業。プライベートも充実した

転職していかがでしたか?

仕事は、思っていた通りでした。1つの機種をトータルに任せてもらえて、「こうしたい」という自分の思いも織り込めるので、とてもやりがいがあります。今ちょうど、最初に任された機種の試作の真っ最中なんですよ。120トン吊りなので、かなり大きなクレーンです。夢がかないました(笑)。自分が設計したものがどんどん形になっていくのを見ると、すごく嬉しいし、完成するのが待ち遠しいです。それに、会社の雰囲気がいいところも気に入っています。田舎の会社なので(笑)、社員がみんな仲良しなんですよ。社員同士の会話がとても多く、わからないことがあっても聞きやすいです。

生活面での変化はいかがですか?

自分の時間が増えました。まず、帰りが早くなりましたね。前の職場では夜12時すぎまで働くのが当たり前。でも今は、「20時までには帰りなさい」と会社から言われているうえ、水曜日と金曜日は夕方5時の「定時帰り日」なんです。明るいうちに家に帰り着いてしまうので、最初は戸惑いました(笑)。最近は家で好きな本を読んだり、バイクでぶらっと走りに行ったり、自分の時間を楽しんでいます。休日も、以前の職場は土日出勤がものすごく多かったんですが、今はしっかり休めるようになり、好きだった釣りやキャンプを楽しめるようになりました。

初めて住んだ香川の印象は?

住み心地がいいですね。身近に自然がいっぱいあるし、食べ物もおいしい。あと、人が少ないのもいいです。都会は人が多くて、なんだか息苦しく感じるんですよね。何をするにも並ばないといけないですし。妻も地方のほうが暮らしやすいと感じていたようで、こちらの暮らしを楽しんでいるようです。

困っていることや課題はありますか?

あまりないですね。しいていえば、土地勘がなかったことくらいでしょうか。でもコンパクトな街なので、会社の人に聞けば、どこになにがあるか、すぐにわかります。あとは、たまにわからない方言が出てくるくらいでしょうか(笑)。

転職してよかったと思うことは?

自分がやりたい仕事ができることと、会社の家族的な雰囲気が自分にあっていることです。仕事と雰囲気、これは両方大事だと思っています。どちらか一方でも、つらいですからね。仕事内容は入社前から確認していましたが、社内の雰囲気は入ってみないとわかりません。だから働きやすい会社で本当によかったと思っています。もう1つよかったのは、プライベートな時間ができたことです。以前は「今日が何曜日かわからない」ような毎日で、いつも寝不足気味でした。でも今はぐっすり眠れるようになり、頭もすっきり。転職したことで生活にメリハリができました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職先を選ぶ際は、私は仕事内容を優先したほうがいいと思います。自分が本当にやりたい仕事なのかどうか、です。会社の規模や知名度で探す人もいると聞きますが、あとで後悔する原因になるかもしれません。会社の規模が大きいと、自分のやりたいことはなかなかできないものです。一方、今の会社は規模が大きくはないので、1人で担当する範囲がとても広く、それが魅力だと私は感じています。自分がやりたい仕事で選べば、入社後もきっと楽しいし、後悔しなくてすむのではないでしょうか。 それから、私は過去の転職で、入社前に仕事内容をよく確認する大切さを思い知りました。例えば、人事の人とばかり話しているのは要注意です。機械屋である私が思う「設計開発」と、人事の人にとっての「設計開発」が食い違っていたように、その人の“見方”が入っている場合がありますから。仕事内容はいろいろな人に確かめた方がいいし、できれば実際に一緒に働くことになる人と会って話したり、職場を見学させてもらったりすることをおすすめします。


コンサルタントの紹介へ

株式会社リージェント 溝渕 愛子

藤原さん(仮名)との出会いは、弊社からお送りしたスカウトメールでした。当時、転勤で岐阜県にお住まいだった藤原さんは、連日深夜までの激務と休日出勤におわれ、初めてお話ができたのは、スカウトにお返事をいただいてから2週間以上経った頃でした。お話の中で、家族思いでとても控えめな印象を受けた藤原さんですが、会話が進むにつれて今回の転職で絶対に叶えたい「機械の設計開発に携わること」への情熱が伝わってきました。設計スキルだけでなく、使う人のことを思いながら設計されるスタンスは、まさに人や環境への思いを大切にされている今回の企業様との強いご縁を感じました。今度こそ本当にやりたい仕事に携われるのか、というご不安をお持ちでしたので、工場見学や直属の上司となる方との面談を設定いただき私もご一緒しました。実際のクレーンを前にして詳細の仕事内容を確認したことでご不安が払拭され、入社を決意されました。先日お話した際には、現在設計されているクレーンのお話や仲良い社風、初めて住む香川県での充実した生活をお聞かせいただき、今回のご縁を改めて嬉しく思っています。

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