2012.07.25
夏は仙台「たなばたさん」へ!
7月21日には気仙沼市・大島の小田の浜海水浴場が海開きをしました。震災後初の海開き。さらに宮城県で遊泳用に開放した海岸は今期この1カ所だけですが、津波で3分の2が失われた砂浜の数カ所に、津波の避難経路を矢印で示す看板を立て、防災用のスピーカーも新たに備え、さらに海水と空気中の放射性物質をが国の指針以下であることを確認しての海開き。地元関係者の方やがれき撤去にご尽力いただいたボランティアの方々に頭が下がる思いです。
そして仙台の夏といえば「七夕祭り」です。伊達正宗公の頃から江戸風の七夕を取り入れていた仙台。江戸末期に至るまでにぎやかな飾り付けがなされ「たなばたさん」として庶民に親しまれてきました。
現在の七夕祭りの原型が出来上がったのは昭和2年のこと。当時不景気を吹き飛ばそうと各町会の商店主らが企画し実現しました。久しぶりに目にする七夕飾りをひと目見ようと街は人であふれかえったといいます。
第二次世界大戦で一時規模は縮小しますが、終戦の翌昭和21年には一番町の焼け跡に52本の竹飾りが立てられ「たなばたさん」が復活を果たします。その当時から「たなばたさん」の飾りは復興のシンボルだったのかもしれません。
一番町や中央通りなどのアーケード街、仙台駅周辺を中心に市内各地至るところに大小3000本以上とも言われる飾り付けがなされます。仙台七夕祭りは田の神を迎える行事です。宮城の人々は昔から頻繁におこる冷害に苦しめられてきましたが、豊作を祈る先人の願いが、仙台七夕を日本一のスケールに育ててきたと言われています。七夕祭りは8月6日~8月8日、震災後の昨年は200万人を超える人出がありました。今年もにぎやかな祭りが楽しみですね。
そして、七夕のころに味わいたいのが「冷やし中華」。冷やし中華が仙台発祥ということは御存じでしょうか?県外の方は知らない方も多いようです。仙台グルメといえば"牛タン"のイメージが強いのですが、この冷やし中華も知る人ぞ知る名物なのです。
▼個人的に好きな「秦陽楼」さんの冷やし中華
▼こちらは冷やし中華発祥の店として認定されている「龍亭」さん
観光客が集まる仙台七夕の目玉商品として開発されたのがはじまりとか。七夕祭りのにぎわいと伝統の冷やし中華を味わいに、夏はぜひ仙台へ!