転職成功者インタビュー

西部電機株式会社
古賀康弘さん(仮名・人事総務) 38歳

永く暮らす場所だからこそ、妥協しない。やりがいある仕事や納得できる待遇は、地方でも叶えられる。

東京都内にあるホテル会社の人事としてキャリアを積んできた古賀さん。人材採用をはじめ、働き方改革推進、勤怠システム導入など、幅広い人事業務に携わってきた。その一方、仕事は長時間勤務が常態化しており『本当にこの生活、働き方を続けていて良いのだろうか?』という想いが強まっていったという。

そして、夫婦でこれからのライフプランを話し合った結果、妻の地元である福岡への移住を決断。人事としてのキャリアを高く評価してくれた西部電機と出会う。「これまでの経験を活かせる仕事だけでなく、妻とゆっくり過ごせる時間も増えた」そう嬉しそうに語る古賀さんの転職体験談を紹介する。

※本記事の内容は、2020年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで139日間

転職前

業種
ホテル運営グループ
職種
人事
業務内容
労働時間管理、人事制度の管理・運用、規程の管理、法令対応による改定、採用面接や研修の企画・運営、メンバーマネジメント等

転職後

業種
製造業
職種
人事・総務
業務内容
人事・総務に関する業務全般

働き方に疑問を感じて夫婦で話し合った結果、移住を決断。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

管理部門の人事課に在籍し、4月に入社した新入社員の研修の運営サポートをしています。私自身も入社したばかりで、今の会社でできることや知っていることはまだ少ないですが、研修に付き添って、グループワークのアレンジなどを行い、新入社員にアドバイスやフィードバックをしています。

ホテル業界という、まったく別の業界から来た人間として、西部電機の良さや特徴、今後の課題などを話す機会もありました。入社間もないですが、そのような機会を得ることができて、私自身もとても勉強になっています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学院を修了後、東京都内にあるホテル会社に入社しました。入社後、会員制フィットネスジムのトレーナーとして会員の運動指導や接客業務に携わりました。その後、人事課に異動となり、労働時間管理、人事制度の管理・運用、規程の管理や法令対応による改定、採用面接や研修の企画・運営といった人事全般に携わりました。

働き方改革関連法等では、プロジェクトリーダーとして、会社方針の検討、経営陣への提案、顧問弁護士との連携による就業規則や雇用契約書のリーガルチェック、全従業員向けの説明会実施等も担当しました。また、新勤怠システム導入の要件定義や検証、ベンダーとの打ち合わせや交渉などにも携わりました。

今回の転職のきっかけは?

先々のライフプラン・人生設計を考えるようになったのがきっかけです。と言うのも、私も妻も東京でそれぞれ働いていて、私は毎朝6時過ぎには家を出て、帰るのは22時、23時の日々。一方、妻も大手企業で広報の仕事をしていたのですが、毎日の帰宅時間は結構遅かったんです。

そんな日々が続いている中で「本当にこの生活、働き方を続けていて良いのだろうか?」と、夫婦で話すことが増えていきました。話し合いを重ねた結果、妻の地元である福岡へ移り住むことを決めました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は大手のエージェントや転職サイトに登録しました。大手エージェントから様々な求人を紹介してもらい、面接を受けた企業もありました。しかし、企業側のレスポンスが悪いなど不信感を抱くこともあったため、その会社の一員として働きたいとは思うことができず、途中で選考を辞退しました。

転職サイトでは、いろいろなエージェントからスカウトメールを頂いたのですが、「東京勤務はどうですか?」というオファーが多く、私の希望と合致しませんでした。福岡勤務希望で登録にもかかわらず、です (苦笑)。中には福岡に密着しているエージェントもありましたが、私が希望している求人が少なく、当初は活動がなかなかうまくいきませんでした。

そのため、違うアプローチも必要だろうと考え、東京有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」と、北九州市役所の東京事務所を訪ねました。そこで事務所の方から教えて頂いたのがリージョナルキャリアです。聞いたことがない社名だったので(笑)、最初は『リージョナルキャリアってなんだ?』という感じでした。ただ、その事務所の方がUターンや東京から福岡に移り住んだ人を何人も見ていて、リージョナルキャリアを通じて転職した人を何名も知っているということでした。そこで、すぐに検索したところ週末に東京でUターン相談会の開催予定があり、すぐに参加予約をしてコンサルタントとお会いしました。

今の会社に決めたポイントは?

大きく3つあります。1つ目は西部電機が作っている製品や事業、技術力に興味を持てたこと。事前に調べた情報もありますが、面接の際に工場見学もさせてもらい、西部電機の技術力の一部を間近で見ることができて『とても興味深く、おもしろい会社だな』と思いました。

2つ目は、今回の転職活動で面接を受けた企業のなかで「自分を必要としてくれている、来てほしい」という会社側の熱意を一番感じたのが西部電機でした。他の会社は複数の候補者の一人として「見極められている」という印象でした(それが普通なのでしょうが。)。しかし、西部電機は面接の場で私のことを高く評価してくれ、その場で前向きな言葉をかけてくれたのです。それはとても嬉しかったですね。

3つ目は処遇です。東京から福岡への転職となると、年収が3割~4割はダウンすると覚悟していました。ところが、提示された年収は前職とほぼ変わりませんでした。福岡に移り住むタイミングで妻が離職し、当面は私一人の収入となる予定だったことから、これはとても有難かったです。

生活スタイルが改善され、夫婦のコミュニケーションも増えた。

転職してから今までを振り返っていかがですか?

まだ入社間もないこともあって、転職してからよりも転職活動中のことが思い浮かぶのですが、転職が決まるまではとにかく常に不安でした。

夫婦で話し合って、福岡に移り住むことを決めたわけですが、その計画・ライフプランを実現するには、私が転職を決めないといけない。転職が決まらなければ、計画がどんどん後ろ倒しになっていきます。「早く転職を決めないと次に進めない」という気持ちが大きく、不安や焦りがありました。

そのため、西部電機から内定をもらえた時は、とにかくほっとしました。

今、大変だと思うこと、今後の課題だと思うことはありますか?

課題というよりも、必要なこととして「より会社のことを知る、理解する」ということです。それは従業員の顔と名前を覚えるところから、製品のこと、技術的なこと、製品ができるまでの流れ、そこに携わっているセクション、一人一人がどのような仕事をしているかなど、一日も早く理解しないといけないと思っています。それが信頼される人事となる第一歩かなと思います。

転職によるプライベートの変化はありましたか?

時間ですね。時間の余裕度が全く違います。先程も言いましたが、前職では22時~23時に帰宅するのが当たり前でした。それが今は19時過ぎには帰宅をしています。生活スタイルがとても健康的になりました。休日も増えましたし、妻と過ごす時間が圧倒的に増えました。

前職の時は、平日夜に夫婦二人で食事をすることはほぼゼロで、お互い帰りが遅いので、夕食は別々に食べていました。コミュニケーションの量も違いますし、どんな言い方が適切なのかわかりませんが、生活が安定しているという感じがします。

転職して良かったと思うことは?

プライベートのことは先程お伝えした通りですが、やはりとてもいい会社だと思えることです。事業の面で言いますと、西部電機は搬送機械事業、産業機械事業、精密機械事業の3本柱で事業展開をしていて、収益構造やセグメントなどの面から見てもバランスが良く、安定感があり、強い会社だなと感じます。

また職場の雰囲気が良く、従業員がみんな元気で、挨拶もしっかりしています。そんなことかと思われるかもしれませんが、好調な会社は、そのような基本的なことが徹底されていて、当たり前に行われているものだと思います。

これから転職を考えている方にアドバイスをお願いします。

U・Iターン転職は、その場に移り住むことが一番の目的で、それを優先するあまり自分のキャリアや「何がしたいのか」などが二の次になってしまうことがあると思います。しかし、U・Iターンが実現したとしても、仕事にやりがいを感じられなければ、長くは続きません。移り住むことを最優先としつつも、自分のキャリアや、やりがい、興味などを大切にして、転職活動をしていただくと良いのではないかと思います

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

古賀さんとは東京で開催した転職相談会でお会いしました。ホテル運営グループに勤めるホテルマンであり、中高大と陸上部に所属し、大学時代には箱根駅伝出場を目指していたアスリートの古賀さん。とても清潔感があり、キリッと引き締まった姿が非常に印象的だったのを覚えています。また、誠実な受け答えや常に自然体でオープンであり、穏やかなお人柄がとても魅力的な方でした。

古賀さんと会話をさせて頂く中で特に印象的だったのは「愚痴、不満を言わない」という点です。仕事はかなりの長時間労働でご苦労もあったのではないかと思いますが、それ以外のことも含め、古賀さんの口からそのような発言はなく、とても自責性の高い方だと感じました。

現在は研修に来られた新入社員の方々にも、先輩として頼りにされ、手本となられていることと思います!

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