転職成功者インタビュー

株式会社西部技研
矢野祐司さん(仮名・生産技術) 30歳

私生活の充実だけでなく、キャリアの可能性を広げた地元成長企業へのUターン転職。

地元福岡の大学院を卒業後、関東にある東証一部上場(当時)の大手メーカーで、航空機関連の生産技術職として働いていた矢野さん。「いつかは地元に戻りたい」という想いを抱いていた矢野さんの背中を押したのは、祖父が亡くなったことだった。

「仕事が忙しかったこともあり、お見舞いに行くこともできなかった」という経験から、「何のために働くのか」「どんなキャリアを歩むべきか」を真剣に考えるようになったという。

自分が大切にすべき価値観を整理した結果、入社を決めたのは福岡県に本社を置く特殊空調機メーカーだった。矢野さんがUターン転職で得られたものとは-。現在の暮らしや仕事、心境について伺った。

※本記事の内容は、2018年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで84日間

転職前

業種
大手総合メーカー
職種
生産技術
業務内容
表面処理、機械加工、接合、板金、熱処理、検査の組み合わせによる工程設計業務

転職後

業種
特殊空調機器メーカー
職種
開発部 生産技術
業務内容
自社生産設備・機械の設計業務

敷かれたレールの上ではなく、自分で道を切り拓いていきたい。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

福岡県古賀市に本社を置く特殊空調機メーカーで自社工場内の機械設備の設計に携わっています。当社が製造販売する特殊空調機は、大気中に存在する熱や水分、二酸化炭素、酸素、人体に有害な揮発性有機化合物(VOC)などを取り除く製品です。

私は、そのコアとなる『ハニカムローター』という特殊なモジュールを製造するための機械設備を作っています。ハニカムローターは世の中にある既成の機械では製造が難しいため、製造するための機械自体を自社で開発製造しています。

まだ入社して間もないので、周辺の要素部品の改善や強度計算などからスタートしています。大学では材料力学を専攻していたので、今は大学で習ったことを復習しているような感じです。

入社前のご経歴を教えてください。

福岡県出身で、九州大学大学院を修了後、東証一部上場(当時)の大手メーカーに就職。入社以降、一貫して生産技術者として工程設計業務に携わりました。

航空関連の部品は、マニュアルに厳格に沿った作業が求められるのですが、必ずしもそれが生産性の高い方法とは限りません。そこで作業性向上などを考え、海外のメーカーにマニュアル改訂を働きかけるといった業務も担っていました。

転職のきっかけは?

もともと、いずれは地元に戻りたいという気持ちはありましたが、祖父が亡くなったことが大きなきっかけとなりました。入院したことは聞いていたものの、前職は本当に忙しく、休日出勤も多かったため、なかなかお見舞いに行けませんでした。

お盆休みにお見舞いに行こうと思っていたのですが、祖父はその直前に亡くなってしまいました。そのとき、忙しさを言い訳にしていたことを悔やむと同時に、地元を離れて働いている意味を考えるようになりました。

また、キャリアの面でも、前職は大手企業で安定はしていましたが、基本的には同じ事業部でのキャリアアップしかできず、敷かれたレールの上を進んでいくような感覚に陥っていました。「これで本当にいいのだろうか?」と、自問自答した結果、地元福岡にUターンするという結論に至りました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は大手転職エージェント数社にエントリーしました。その直後から大量のメールが届くようになりましたが、メルマガのようなものも多く、求人についても自分でも調べられる程度の情報が多い印象でした。

そこで、規模ではなく地元福岡に密着している転職支援会社を探し、そのうちの1社がリージョナルキャリア福岡でした。東京での個別相談会に参加しましたが、リージョナルキャリア福岡のコンサルタントの面談は、それまでに受けた他社との面談とは明らかに違いました。

リージョナルキャリア福岡のコンサルタントは、求人を紹介する前に、これまでの経緯やこれからのことなど、まず自分のことをしっかり理解しようとしてくれました。その上で、自分に合った会社を厳選して提案してくれ、その中の1社である西部技研が今回の転職先となりました。

今の会社に決めた理由は?

コンサルタントと面談を進めていくなかで、「自分が何を求め、どうなりたいか」が明確になっていきました。私はスペシャリストよりも、幅広い分野で活躍できるジェネラリストになりたいと思いました。

そこから自分が求める職場について考え、出てきたキーワードが「福岡発」「成長企業」「大手ではなく中小」「独自性」「開発からメンテナンスまでの一貫体制」でした。そして、これらにすべて合致していたのが西部技研でした。

急成長する事業の中で、さまざまな経験を積んでいきたい。

転職していかがですか?

前職は工程設計業務でしたが、現職では機械設備の設計に携わっています。設計の経験はゼロに等しいため、日々勉強です。しかし、「あの時習ったのはこういうことだったのか」と、大学時代に学んだことを活かせている実感もあり、嬉しいです。自分が思い描いている「幅広さ」に、ほんの少しだけ近づいたと感じています(笑)。

転職して良かったと思うことは?

やはり、自分が思い描いている「幅広さ」を身に着けられていると実感できている点です。設計以外にも見積もりの作成、発注、工場での組み立てや試運転など、さまざまな経験を積むことができています。

また、先日両親に「顔つきが変わった」と言われました。自分ではまったく気付いていませんでしたが、前職の時は表情が険しいことが多かったようです。最近の私の表情を見て、両親も安心しているようです。

困っていることや課題はありますか?

困っていることはありませんが、やはり一日も早く戦力になれるよう、早く皆さんに追いつきたいと思っています。また、当然会社のカルチャーや考え方なども前職とは違うので、それに早く慣れるためにも、周囲の人と積極的にコミュニケーションをとることが大事だと感じています。

生活面の変化はありましたか?

自分の時間がとても増えました。会社が働き方改革に取り組んでいるため、社員の生産性や時間への意識も高く、ほぼ定時で帰っている印象です。前職では夜遅くまで仕事をしたり、休日出勤も多かったのですが、本当に劇的に変わりました。

買ったまま読めずにいた本も、すべて読み終えることができましたし、休日は映画を見に行ったり、釣りやゴルフを満喫。また、実家まで車で1時間程度なので、ドライブがてら両親と食事をしに帰ったりもしています。週末は父親がお酒を買って待ってくれています(笑)。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

何のために転職をするのか、目的をはっきりさせて活動することが大事だと思います。すべての希望を同時に叶えることは難しいですが、譲れないところをはっきりさせて活動すること。それにこだわることで思い通りにいかないこともあるかもしれませんが、それでもブレることなく貫き通すことが大切だと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

矢野さんはとにかく話し上手で聞き上手な方です。面談の際はもちろん、福岡空港から西部技研社までの道中、面接後にうどんを食べながら、仕事やキャリアのこと以外にも、海外旅行のことやご家族のこと、釣りや家電のことなど、いろいろなお話をして、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

そのなかで感じたのは、矢野さんのコミュニケーション能力の高さと、新しいことへの好奇心の強さです。一つのことを突き詰める職人的なところもありつつ、いろいろなことをやりたい、できるようになりたいという気持ちがとても強いという印象を受けました。

これから矢野さんが西部技研社で幅広く経験を積み、成長されていく姿を、私も楽しみにしています。

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