転職成功者インタビュー

株式会社新聞堂総合研究所
米原春明さん(仮名・戦略推進) 31歳

自営からの再出発は大成功!オンとオフのメリハリがつき、収入だけでなく生活のサイクルも安定。

静岡県内の広告代理店で働いていた米原さんに転機が訪れたのは、30歳のときだった。勤務先の経営悪化を機に、仲間と二人で会社を立ち上げたのだ。しかし、経営が軌道に乗らないまま1年が経過し、米原さんは再び転職することを決意した。

米原さんにとって5回目の転職活動。「転職回数の多さや、独立経験が不利になるかもしれない」と心配していたが、リージョナルキャリア静岡に相談すると、今まででいちばんスムーズに内定を獲得できたという。

新しい仕事は、これまでの経験が存分に活かせるフリーペーパーの企画営業と新規事業の立ち上げ。「自宅で仕事をしていたときよりも、自由に使える時間が増え、家族も喜んでいます」と、晴れやかな笑顔で語ってくれた。

※本記事の内容は、2017年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
4回
活動期間
エントリーから内定まで35日間

転職前

業種
コンサルタント
職種
マーケティング
業務内容
自社ECサイトにおけるWebマーケティング(SEM・SEO・SNSプロモーション戦略・アクセス解析・外注とのディレクションなど)や、広告代理店への企画提案。

転職後

業種
広告
職種
戦略推進
業務内容
経営者とともに新規事業における戦略の企画・実行

独立経験はムダじゃない。経営者の視点を身につけた今だからこそ、できる仕事がある。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

静岡県富士市にある新聞配達の会社が始めたコンサルティング会社で働いています。社員は私を入れて5名。現在のメインの事業は、「Face to Face」というフリーペーパーの編集・制作・発行です。私は企画営業として、飲食店などのクライアント(広告主)に対し、「どんな広告を作っていくか」という提案を行っています。

少人数の会社なので、必要に応じてコピーも書きますし、DTPのオペレーションも自分で行います。それと同時に新規事業の立ち上げも担当しており、市内の新聞配達店を活用したポスティング事業を計画中。現在、その実現に向けて社長とともに奔走しているところです。

入社前のご経歴を教えてください。

東京の専門学校を卒業後、東京にある編集プロダクションに就職。旅行パンフレットの編集などを4年間経験した後、静岡県にUターンしました。以後、3社の広告代理店で約6年間、営業企画やマーケティングプロデューサーの仕事を経験しました。

その後、同僚とコンサルティング会社を立ち上げ、現在の会社に入るまで、富士市の自宅で仕事をしていました。

転職のきっかけは?

会社を立ち上げて1年が経過した頃、金銭的なトラブルで、会社を続けていくことができなくなりました。そこで生活を立て直すために、再就職することにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

過去に大手の転職サイトにエントリーしていたので、自分の情報を更新することから始めました。勤務地は静岡県内、業種は広告かマーケティングという希望は、昔と変わっていなかったのですが、その後の転職回数が多く、独立していたという経歴も不利になるのではないか、と気になっていました。

しかし、独立したことで働く意識も視点も変わり、視野は確実に広がりました。それはこの先の仕事にも活かすことができ、「今なら、自分も経営者の視点で動ける」、そう思っていました。

しばらくすると、リージョナルキャリア静岡からメールが届きました。すぐにコンタクトをとり、面談に行くと、その日のうちに2社を紹介してもらいました。そのうちの1社が今の会社でした。

今の会社に決めたポイントは?

「マーケティングを含めた経営企画」という募集だったので、まさに自分の経験を活かせると感じたことです。

親会社の「星野新聞堂」は創業して50年以上続いている、地元ではかなり有名な会社です。最近は新聞の購読者が減っていることは知っていましたが、この会社はその状況に危機感を持ち、新規事業に取り組もうとしています。そんな未来づくりに携わることができることも楽しそうだと思いました。

また、車で10分くらいと、自宅から会社が近かったことにも、ご縁を感じました。

Uターンを目指すなら、リージョナルキャリアを利用するべき。楽なだけじゃなく、キャリアアップにもつながる。

転職していかがですか?

入社して3か月間は、主にフリーペーパーの仕事に携わってきました。以前の広告代理店でも、「どのような情報を発信すれば、集客につながるか」という視点に立って、サポートやアドバイスをしていたので、その経験が活かせていると思います。

当社のフリーペーパー「Face to Face」は他の媒体とは異なります。主に40~50代の新聞購読者をターゲットとし、読み物として高品質なコンテンツを提供、広告主選びも慎重に行っています。

この媒体を通じて企画力を認めてもらい、新たなビジネスにつなげることが当社の狙いです。新規事業の立ち上げは大変なことも多いですが、社長が全力でサポートしてくれるので、安心してチャレンジできています。

転職して良かったと思うことは?

自由に使える時間が、圧倒的に増えたことです。「みんな本当に早く帰るんだ」と驚くほど、定時になったらすぐに帰ります(笑)。そんな会社なので、お客さまからの無理難題もあまりなく、良い関係が築けています。

収入も安定しましたし、自分の経験がしっかり活かせる職場なので、とても満足しています。

困っていることや課題はありますか?

転職して、久しぶりに家族以外の人と話す経験をしたので、最初は何を話せばいいか、戸惑いました(苦笑)。もともと人見知りなんです。

また新聞配達の会社だけあって、みんな新聞をよく読んでいます。私にはその習慣がなかったので、会話にも積極的に参加できるよう、以前より世の中の情報にアンテナを張るようになりました。

生活面の変化はありましたか?

生活サイクルがかなり変わりました。在宅勤務は、自由な時間が多いと思われがちですが、実際は逆です。1日中ずっと仕事モードで、時間に関係なく電話が入ってきます。食事をしながら仕事をしたり、食べ終わったらまた部屋にこもって仕事をするという毎日でした。そのため、休みの日でも完全にオフモードになることはありませんでした。

今の会社では残業もなく、遅くとも19時前には家に帰れます。オンとオフの区別が明確につくようになりました。去年、子どもが生まれたのですが、自営をしていた頃は育児に参加することもできませんでした。

しかし、転職してからはほぼ毎日一緒にお風呂に入れるようになりましたし、休日も家族と一緒に過ごすことができるようになり、妻も喜んでいます。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

今回改めて、Uターンを目指す人ほど、リージョナルキャリア静岡のように地元に根ざした転職支援会社を利用すべきだ、と思いました。

1社目を退職してUターンしたときは、仕事を決めないまま静岡に戻り、一人で転職活動をしました。求人サイトを見て、ひたすら応募しましたが、書類で落とされることが多く、仕事が決まるまで3カ月ほどかかりました。また、面接などのスケジュールも自分で組まなければならず、とても大変でした。

しかし、今回はリージョナルキャリア静岡が会社との間に立ってくれたおかげで、スケジュール調整がとてもスムーズでした。また、面接もオンラインで対応してもらえたので、大変助かりました。

なにより、自己PRのうえで大きなメリットを感じました。自分の能力を自分自身で伝えることは、意外と難しいのですが、コンサルタントは私の能力をしっかり理解し、会社側にうまく伝えてくれるので、「一度会ってみましょう」となりやすい。この「会ってもらえる」ということが、重要なんです。書類で落とされたら、前には進みませんから。

実際に今回は、転職を思い立ってから内定に至るまで、1ヵ月程度でした。コンサルタントに頼んだことで、自力では出会えないような会社を紹介してもらい、自分のキャリアアップにもつながったと思います。

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