転職成功者インタビュー

東レプラスチック精工株式会社
伊藤花穂さん(仮名・社内SE) 35歳

人の顔が見える仕事をしたい。やりがいとこだわり、両方を実現できる会社に出会えた。

地元の神奈川県でSEとして働いていた伊藤さん。様々なシステムの設計・開発・保守を担当し、日々クライアントとの打ち合わせや新規開発案件へのアサインなど、忙しいながらも仕事にやりがいを感じていたが、結婚をきっかけに静岡県へ引っ越すことになった。

仕事は続けたものの、遠隔の難しさやコロナ禍の在宅業務で、「人と接しながら働きたい」という自分の気持ちに気付き、転職を決意。その矢先、偶然目に入った「転職相談会」の文字に何気なく申し込んだところ、そこから2か月というスピードで転職が実現した。

やりがいも希望もすべて叶え、自分らしい働き方を実現した伊藤さんの転職体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2023年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで40日間

転職前

業種
システム会社
職種
SE
業務内容
銀行系会員管理システム、販売管理システム(ECサイト)、製造管理システムなどの設計、開発、保守

転職後

業種
東レグループのプラスチック加工総合メーカー
職種
社内SE
業務内容
社内システムの開発、サーバー保守、社内からのIT関連の問い合わせ対応など

求人情報の“細かさ”で、これまでの経験を活かして貢献できるとイメージできた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

東レプラスチック精工の社内SEとして働いています。担当業務は幅広く、社内システムの開発、サーバー保守、社内におけるIT関連の問い合わせ全般への対応などです。

これまでシステム開発は外注していたようですが、今年から社内開発を行うようになりました。入社直後から、新しい言語の習得、仕様の検討など、システムリリースまではやるべきことがたくさんありましたが、その分仕事にも早く慣れることができ、自分のこれまでの経験を活かせていると感じます。

その一方でサーバー保守やユーザー対応の経験が無かったので、勉強しながらですが、とても楽しくやりがいのある仕事ができています。

入社前のご経歴を教えてください。

地元の神奈川県の高校を卒業後、音楽大学に進学しましたが中退し、前職のシステム開発会社に入社しました。そこから一貫してシステム開発SEとして勤務しました。

大きな会社ではありませんでしたが、その分、クライアントとの打ち合わせから設計、開発、品質管理、保守など、多くの経験を積ませてもらえました。プロジェクトリーダーとして工数管理を行うなど、忙しいながらもSEとしての仕事にやりがいを感じて働いていました。

私は同年代のSEよりも開発経験が少ないこともあり、特にクライアントとの密なコミュニケーションを大事にしていました。一方的な提案にならないように、しっかり相手の目線や理解度に合わせてコミュニケーションをはかり、最適なシステムを設計できるように常に心掛けて仕事をしていました。

転職のきっかけは?

結婚を機に神奈川県から静岡県へ引っ越すことになり、そのタイミングで前職には退職の意向を伝えました。しかし、そのときは静岡から神奈川まで新幹線通勤を認めてもらえることになり、辞めずに仕事を継続することを選択しました。

ところが、そこから数年後に新型コロナウイルスが蔓延し、全社員がフルリモートワーク勤務に変わってしまったのです。

これまで顔を合わせて仕事を進めていた会社の仲間や、クライアントと直接会うことができず、必要があればWebで打ち合わせをするようになり、働き方は大きく変わってしまいました。

そして、相手の顔の見えない環境で働くということが、自分のモチベーションや仕事効率を左右することに、この時はじめて気づきました。

その後、コロナが少し落ち着いてきたタイミングで、フルリモートワークが解除され、他の社員も出社するように。私も同じようにまたみんなの顔を見ながら仕事ができるものだと思っていました。

しかし、遠距離かつ新幹線代がかかることがネックとなり、私だけはそのままフルリモートワークを継続することになってしまいました。

静岡へ来て5〜6年が経過し、「一人で黙々と仕事をするのではなく、仲間やお客様と顔を合わせて仕事がしたい!」という気持ちが強まり、本格的に転職活動を始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

静岡に来てから、大手の転職サイトなどに登録はしていました。ただ、自分に合う求人がなく、「地方での転職は難しいのか」と諦めかけていました。

そんな状況下で、リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)主催の「転職相談会」を偶然発見。なんとなく申し込んだところ、結果的にはそこから2か月という早さで転職先が決まりました。

まず嬉しかったのは、選択肢の多さ。勤務地や交通手段、休日など、家族もいるのでどうしても譲れないポイントがあり、その条件に合う会社に出会うまでじっくり進めようと考えていました。

面談時に担当コンサルタントの内田さんがじっくりと話を聞いてくださり、すぐに私の希望や価値観にマッチしそうな企業を複数社提案してくれました。「静岡にも素晴らしい会社がたくさんあるんだ!」と驚きました。

今まで大手の転職サイトなどでは希望の会社や求人が見つからなかったのに、こんなに情報量に違いがあるのかと、地域に特化したサービスの強みを感じました。

企業への応募を決めてからも連絡をこまめにくれて、初めてで不安な部分を、丁寧かつスピーディにサポートしてくれたのも助かりました。

今の会社に決めたポイントは?

応募したいと思わせてくれたのは、求人情報の細かさでした。どこよりも詳細な仕事内容を提供してくれて「ここなら、これまでの職歴が活かせる」とイメージできました。

面接官の印象や質問の回答を聞く中でも求人票とのギャップがなく、さらには、面接官のありがたい気遣いや背中を押してくれる言葉などから、雰囲気の良さも感じることができました。

求人票から感じたインスピレーションを面接で確かめられたことがとても良かったです。

また、通勤にどのくらいの時間がかかるのか、面接に何度か伺う中で、実際にシミュレーションできたので、入社後のギャップもありませんでした。

実は現職から内定を頂いた際に、もう1社別の企業からも内定を頂いていました。そちらは面接もすべてWebでの実施だったため、実際の職場の雰囲気などを自分の目で確かめることができず、今回の転職理由に立ち戻って考えた時に、やはり自分は顔を合わせて仕事ができる会社で働きたいと思い、現職への入社を決めました。

職歴を活かしてチームで働きたいという希望が叶い、1日があっという間に過ぎる。

転職していかがですか?

これまでの開発経験が活かせていると感じており、とても充実しています。今までは、開発依頼を受ける側でしたので、クライアント側でどのようなシステムにしたいのか、ある程度要求や仕様が固まっている状態でした。

しかし現在は、自分たちが主導権を持って要件を決め、仕様を固めることができます。よりシステム開発の上流から携われていると実感しています。

転職して良かったと思うことは?

ネットワークの知識などこれまで触れてこなかった分野について学ぶ機会が増え、エンジニアとしての成長を感じられていることです。

そして、フルリモートワークだったこれまでと違い、今は仲間を意識した働き方ができています。ヘルプデスク業務として従業員からの問い合わせに対して、電話だけでなく顔を合わせて対応することの良さを心から実感しています。

もともと人と話すのが好きなので、人と話すことで気分をリフレッシュできるんです。システム開発とヘルプデスク業務の両方を担当できるこの仕事が自分の性格に合っているんだと思います。

また、育児をする上で急に休まないといけないこともあるので、すぐ有給休暇が取れるのもありがたいです。上司から「まずは家族を第一優先してください」という言葉があり、長く働ける環境だと感じます。

困っていることや課題はありますか?

これまでネットワーク整備や情報システムについては学んでこなかったので、先輩社員に聞いたり、専門書を読んだりして学んでいます。

また、大手メーカーのグループ会社ということもあり、システム導入には一定のルールが存在します。自分だけの判断で新しいツールやシステムを導入するわけにはいかないので、まずはそのルールをしっかり理解するように気を付けています。

それから、通勤には電車とバイクを利用しているため、1時間程度かかっています。面接時、何度も「通える?」と心配してもらいましたし、想像はしていましたが、やはり地方では自動車通勤が中心だと改めて感じました。

実は車の運転が苦手でこれまで避けてきましたが、車通勤ならかなり時間を短縮できますし、転職をきっかけに運転に少しずつチャレンジしたいと考えています。

生活面の変化はありましたか?

人と接しながら仕事をしたいという願いが叶い、気持ちが豊かになりました。

また、これまでの職場は男性が多かったのですが、今回初めて同じチームに女性がいて、“お姉さんができた”という嬉しさがあります。一緒にランチをとったり、子育ての相談をしたり。これまでの環境とまったく違って充実しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

その土地の情報を持った転職支援会社やコンサルタントに相談すること。企業のことはもちろん、土地勘も持ち合わせていることがとても重要だと感じます。大手転職サービスには無い、きめ細かな情報を得られました。

そして求人票をしっかり読み込むこと。どんなことが書いてあるか以外にも、情報の多さや言葉の選び方などに、その会社の雰囲気や考え方が表れるのではないか、と実体験から思います。

また、「直接会いに行く」ということも重要な気がします。私の場合、複数回足を運んだからこそ分かった雰囲気もあり、実際そこで働くイメージができたんだと思います。Web面接が主流になってきていますが、一度は現地に行って自分の目で見てみることをおすすめします。

そして最後に、担当コンサルタントを頼ること。疑問や不安は担当の内田さんにすぐに聞きましたし、無理なことは無理と言ってもらったことで、ことがサクサク進んでいきました。いい意味で「転職に火をつけてもらった」と感じています。

退職の進め方といったノウハウも教えてもらい、自信を持って転職活動を進めることができました。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
内田 康太

伊藤さんとの面談で非常に印象に残っているのは「顔を見て仕事をしたい」という強い意志をお持ちだったことです。

コロナ禍でフルリモートという新しい働き方が生まれ、在宅勤務を希望する方が増えた一方で、伊藤さんのお話から「出社して顔を合わせて仕事をする」ことの良さ、必要性を私自身も改めて実感させていただきました。

地方での転職を諦めかけていた伊藤さんが、持ち前のコミュニケーション能力を発揮され、チーム内で活き活きと仕事をしているご様子を今回の取材で伺うことができ、支援させていただいたコンサルタントとして非常に嬉しい気持ちになりました。

関連情報

求人情報

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る