転職成功者インタビュー

株式会社林原
後藤浩二さん(仮名・人事) 34歳

将来のライフプランを考え、地元岡山へのUターンを決意。SEから人事に転身。

岡山から東京の有名大学に進学し、理学系の研究室で学んだ後藤さんは、システムエンジニアとして就職。人事・財務関連の大規模システムの保守・運用にチームで携わり、仕事は面白かったものの、結婚を機に長期的なライフプランを考え、両親の住む故郷・岡山へのUターンを決意した。

入社したのは以前から関心を持っていた株式会社林原。人事職への転身となったが、SEのキャリアにはこだわらず、企業姿勢や社風を重視した。前職とはまったく異なる職種で新しいキャリアを歩み出した後藤さんに、転職の経緯や今の仕事への想いを聞いた。

※本記事の内容は、2017年3月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで96日間

転職前

業種
IT
職種
システムエンジニア
業務内容
人事・財務関連システムの保守・運用

転職後

業種
食品原料メーカー
職種
人事
業務内容
各種人事制度の運用、採用活動、派遣社員管理など

理念に魅かれた研究開発型企業で、人事の仕事への道が拓かれた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

主に食品原料の開発・製造、販売を行っている株式会社林原の人事課で、人事制度の運用や採用活動を含む人事業務全般に携わっています。

入社して3年目に入り、ひと通りの仕事を経験して人事業務の全体像がようやく見えてきたところです。自分が採用に関わった人が、社内で頑張っている姿を見ると嬉しいですね。

入社前のご経歴を教えてください。

岡山県出身で、東京の大学の理学部に進学。大学院修了後、大手企業のシステム関連会社に就職しました。大学での専門は地質学でしたが、同じ学部内でコンピュータ・シミュレーションを扱う研究をしていた友人の影響でシステムやプログラムに興味を持ち、SEとして就職しました。

入社以来5年間、人事・財務関連に特化したシステムの開発や保守を担当していました。非常に大規模なシステムだったので、チームで協力して作り上げていく面白さがありました。

転職のきっかけは?

きっかけは二つあります。一つは、妻との結婚を考えていた際、偶然妻も岡山の近県出身だったため、結婚を機に、両親のそばに住もうと決めたことです。

もう一つは、仕事に対する考え方が変化したことです。客先に常駐して行う仕事だったので、お客さまの要望に合わせて仕事を進めていたのですが、もっと自分から何かを考えていけるような仕事をしたいと思うようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

システムエンジニアという職種にはこだわらず、地域を絞った分、「なんでもやります!」という気持ちで活動を開始しました。林原は地元では有名な会社なので以前から関心を持っており、リージョナルキャリア岡山の紹介を通して面談をしていただけることになりました。

具体的な採用部門は未定ということでしたが、面談の結果、人事系のシステムに精通していることから、人事要員として興味を持っていただけたようで、その後数回の面接を経て内定となりました。

岡山までの移動は時間がかかりましたが、転職活動自体は3~4ヶ月でしたので、あまり大変だった記憶はないですね。私の場合は、私の転職が決まった後から妻が転職活動を開始したのですが、もし夫婦が同じタイミングで活動をするとなると、難しい面もあったかもしれません。ちなみに妻の転職も、リージョナルキャリア岡山でお世話になりました。

今の会社に決めた理由は?

人事としての実務経験はなかったものの、仕事は面白そうだと思いました。人事系のシステム開発と運用を通じ、人事の仕事についてある程度のイメージもありました。

決め手となったのは、岡山で独自性を持って世界に通用する事業をしていることでしょうか。研究開発に力を入れて、新しいものを作り出そうとしている、研究開発型の企業であることが、私にとって魅力的でした。

転職して知った「自社への貢献」の実感がもたらす喜び。

転職していかがですか?

初めての転職でしたが、風通しの良い職場環境だったこともあり、すぐに馴染むことができたと感じています。人事という仕事自体には、大変な部分も少なくはありません。人間と関わる仕事ですから、一筋縄ではいかないことも多々あります。

ただ、同時にそこに面白さも感じています。今後は、社員の方々にもっと喜んでもらえるよう、人事として何ができるかを常に考え、仕事に取り組んでいきたいと思っています。

転職して良かったと思うことは?

前職と比べて、自分の会社に貢献できているという実感が格段に増えたことです。前職では何かの折に社名を出すときも、常駐する客先の名前でした。これは象徴的な例ですが、外部の人と接する際に自社の名前で自己紹介をすると、会社に貢献できているということを特に強く感じますね。

生活面での変化はありましたか?

通勤のストレスが大幅に減りました。東京では満員電車に1時間揺られて通勤していましたが、今は徒歩で20分くらいです。妻の実家も、1時間程度の距離になりました。両親も私がずっと東京にいるものと思っていたようなので、実家近くに住むことになり喜んでくれています。

また、高校まで続けていた書道の会に入り、地元での人間関係を再構築しながら楽しんでいます。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職活動を終えて感じたのは、会社を条件だけで選ぶと失敗してしまうのではないかという点です。社風や、会社の方向性をきちんと理解し、自分自身の価値観と合致するのかどうかを一番に考えた方がいいのではないかと思います。

待遇条件や会社の名前、自分がやりたいことだけを優先するのではなく、会社の目指す方向性に共感できるかどうかを考えることが大切ではないかと感じました。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

後藤さんはこの転職で「自分自身の介在価値や影響度を、よりストレートに感じられる仕事をしたい」という目的を持っておられました。不満ではないけれど、「物足りなさ」を解消したいと思っておられることを、面談でも強く感じました。

後藤さんにとっては、これまでやってきた仕事や、これからやっていく仕事は「手段」であり、明確な目的があるからこそ、「なんでもやります!」という言葉が出てくるのだと思います。

年齢を重ねるにつれて、当然キャリアチェンジの難易度は増していきます。そのため、現実的にはこれまでの経験やスキルを活かした仕事を選ぶ傾向があります。しかし、後藤さんはご自身の目的を見失わず、「なんでもやります!」という気持ちを、これから何歳になっても持ち続けられるのだろうなと思います。


関連情報

求人情報

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る